出生前検査とは

出生前診断とは、赤ちゃんが生まれる前に、どのような病気を持っているかを調べる検査(出生前検査)を行い、これに基づいて行う診断のことをいいます。
出生前検査を行うことにより、赤ちゃんの先天性疾患の一部を調べることができます。
検査には染色体疾患の診断やリスクを判定するもの(遺伝学的検査)と脳や心臓などの臓器の異常を診断する形態学的検査(超音波検査)があります。

出生前検査をご検討の方は、事前学習することでよりスムーズに検査を受けることが可能です。
出生前検査の事前学習は日本遺伝子医学株式会社提供の動画をご確認いただけます。




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当院でできる出生前検査

当院でできる出生前検査は、NIPT・初期の出生前検査・中期のクアトロテストになります。
これらの検査結果次第では羊水検査も可能です。
羊水検査の詳細はこちら

検査一覧

■ 番号をクリックすると、詳細ページに遷移します。
■ 費用は当院で妊婦健診される方と他院で妊婦健診される方で異なる検査もございます。
■ 検査項目の【番号】でお問い合わせいただくとスムーズになります。
(番号)
検査名
(1)
NIPT
(2)
オスカー
(3)
胎児初期精密超音波
(4)
コンバインドプラス
(2)+(3)
(5)
クアトロテスト
最適時期 9週以降可能 12週~13週 12週~17週 12~13週 15週0日~17週0日
内容 採血+ 胎児心拍確認 採血+NT測定 超音波 採血+超音波 採血
費用
(非課税・診察料込)
¥99,000→NIPTのみ
¥119,000→NIPT+
胎児初期精密超音波
¥41,000(当院)
¥44,000(他院)
(双胎不可)
¥40,000
(胎児一人当たり)
¥57,000(当院)
¥59,000(他院)
(双胎不可)
¥27,000
平日のみ
21-トリソミー
の検出率
99% 90% 対象外 94.5% 86%
予約の有無 必要
(電話もしくはWeb予約)
必要
(Web予約)
必要
(Web予約)
必要
(Web予約)
不要
結果出るまでの
日数
2~5営業日 2~4日程度 当日診察時 超音波:当日診察時
採血:2~4日程度
10日程度

(1)NIPT

NIPT検査の詳細ページ


(2)初期の出生前検査(オスカー検査)

オスカー検査ってどんな検査?

オスカー検査とは、NT(首のむくみ)、お母さんの年齢、赤ちゃんの大きさ、赤ちゃんの心拍数、 お母さんの血液検査(PAPP-A,freeβhCG)等を組合せて、対象染色体異常のリスクを算出する検査です。
コンバインド検査とも呼ばれるもので、世界では最もよく行われている検査のひとつです。
オスカー検査の詳細はこちらからご確認いただけます。

オスカー検査はどの病院でもできる検査?

クアトロ検査と違って、オスカー検査は実施できる施設が限られています。
NT測定は、熟練した医師でも非常に難しく、日本産婦人科学会のガイドラインでもイギリスに本部を置く  Fetal Medicine Foundation のライセンスを取得した医師による計測が推奨されます。
また、OSCARシステムは、このライセンス保持者のみに利用が許されており、どの施設でも可能なものではありません。

院長と胎児精密超音波担当医である山本祐華医師がNT資格の保持者であります。


検査目的:以下の染色体疾患のリスクを調べます。

・21トリソミー(ダウン症候群)
・18トリソミー
・13トリソミー

検査対象

・単胎のみ対象です。
・当院で妊婦健診受けている妊婦の方に限らず、他院で妊婦健診受けてる方も検査可能です。
※確率計算です。35歳以上の方はより精密なNIPTをおすすめしております。

検査をご希望の方

他院の妊婦でも検査可能  紹介状不要 
実施時の胎児の大きさの制限があるため、その日の胎児の大きさによっては当日検査ができず、日を改めて来て頂く場合があります。

特徴

妊娠中期(妊娠15週以降)に行うクアトロ検査に比較し、早いタイミングで実施できるのと、 超音波の所見を組み合わせる事によって、より高い検出率が実現できます。
ダウン症候群の場合、クアトロ検査の検出率が80%であるのに対し、OSCAR検査は検出率が90%となっております。

費用

※診察料+結果説明時再診料が含まれます
当院で妊婦健診を受けている方 41,000円
他院で妊婦健診を受けている方 44,000円

実施可能日

実施時期:11週~13週  WEB予約 

結果

対面でお伝えします。
検査から2~4日後 長期休みの前日の検査には結果までの所要時間が長くなる場合がございます。

(3)胎児初期精密超音波検査

検査の目的

染色体異常以外の胎児構造異常の早期発見を目的とする検査です。
NIPT検査や、着床前診断をすでに受けており染色体異常の心配は少ないが、 心臓の病気を含む胎児の構造異常がないか心配という方にもお勧めの検査です。
ただし、この検査ですべての胎児異常がわかる事ではありません。
初期精密超音波検査を受けても、20週ごろには中期精密超音波検査を受ける事をおすすめします。

検査可能時期

妊娠12~17週頃 (18週以降は妊娠中期精密超音波検査で対応可能)

費用

胎児一人当たり40,000円
当院でNIPTを受けた方は、胎児一人当たり20,000円
※診察料+結果説明時再診料が含まれます

実施可能日

・完全予約制
・WEB予約

担当医師

院長もしくは山本祐華医師(順天堂医院准教授、超音波専門医)

結果

実施日にお話しします。

(4)コンバインドプラス(オスカー検査+胎児初期精密超音波検査)

染色体異常の確率と胎児構造異常両方を調べる検査です。
※オスカー検査は確率計算です。35歳以上の方はより精密なNIPTをおすすめしております。

検査可能時期

12週~13週
実施時の胎児の大きさの制限があるため、その日の胎児の大きさによっては当日検査ができず、日を改めて来て頂く場合があります。

検査対象

・単胎のみ対象です。
・当院で妊婦健診受けている妊婦の方に限らず、他院で妊婦健診受けてる方も検査可能です。
※確率計算です。35歳以上の方はより精密なNIPTをおすすめしております。

実施可能日

・完全予約制(WEB予約)
・金曜日午前、山本医師ご希望の方はお電話にてご予約ください。
  050-3183-6213 

担当医師

金曜日の午前:山本祐華医師
そのた外来日:院長

費用

※診察料+結果説明時再診料が含まれます
当院で妊婦健診を受けている方 57,000円
他院で妊婦健診を受けている方 59,000円

結果

胎児初期精密超音波は実施日にお話します。
オスカー検査結果は2~4日後、長期休みの前日の検査には結果までの所要時間が長くなる場合がございます。

(5)中期のクアトロテスト

クアトロテストとは

母体血清マーカー検査の一つです。妊婦から採血した血液中の4つの成分を測定し、胎児がダウン症候群、18トリソミー、開放性神経管奇形である確率を算出するスクリーニング検査です。

検査時期

妊娠15週0日から21週6日まで検査することは可能ですが、クアトロテストの結果をみてから羊水穿刺による検査を受ける場合があるため、17週頃までにはうけることが望ましいです。

なお、妊娠15週未満では検査できません。

検査時期が限られておりますので、クアトロテストのみご希望の方は予約なしで当日直接来院して頂いても構いませんので来院後、受付でその旨をお伝え下さい。
実施可能日:平日のみ

検査結果について

通常10日〜14日かかります。
※年内報告は12月13日(水)までの検査となります。