羊水検査

超音波検査で胎児染色体異常の疑いのある方、クアトロテスト・コンバインドテスト・NIPT等検査陽性の方、染色体異常児の妊娠出産歴のある方、35歳以上で胎児染色体異常を心配される方のための羊水染色体検査も施行しております。

検査方法

認証施設でNIPT後の羊水検査

実際にお腹に針を刺して、羊水を20ml採取します。

羊水中に浮遊する赤ちゃんの細胞を集め、それを培養し染色体検査を行います。

局所麻酔で麻酔しますが、子宮筋肉までは麻酔が届かないため、針を刺す際に痛みが生じます。

羊水検査の合併症について

検査後に子宮収縮感を伴うことがあります。
破水や、子宮内の出血、子宮内感染により、最終的に流産や胎児死亡に至ることがあり、その頻度は0.2%(1/300)程と言われています。
ごく稀に羊水塞栓症を起こすことが報告されています。

処置について

通常は10分ほどでできる処置ですが、以下の場合には検査が難しく、なんどか針を刺し直す可能性があります。

お腹に手術の傷跡や癒着がある場合
子宮筋腫、子宮腺筋症
胎盤が子宮の前壁に着いている場合
羊水が少ない場合(病的に少ないケース)
双胎や三つ子などの多胎

検査時期

羊水検査は通常羊水量が増える妊娠15週以降に行わる事が多いです。16週から18週が一番良いタイミングだと考えます。

羊水検査の流れ

羊水検査は事前予約が必須です。

検査の意義とリスクをきちんと説明し、ご理解頂いたら、検査同意書にご署名いただきます。羊水検査は赤ちゃんの大事な情報を調べる検査ですので、なるべくご夫婦で来院し、説明を受けて下さい。説明後検査日を決めます。

検査日当日は通常どおりに食事して構いません。

① 予定時間に来院したらまず感染予防のために抗菌薬を一錠飲んでいただきます。
② その30分後に検査を行います。検査は準備時間を含め10〜20分ほどかかります。
③ 検査後は2時間ほど安静にして頂き、合併症の出現がなければお帰りいただきます。
④ 検査室にはご本人のみ入室可能ですので、お連れの方は帰宅時間に合わせて迎えに来て下さい。

検査結果について

検査から結果までは2週間ほどお時間かかります。急いで結果を知りたい方は【Rapid FISH】方法の追加が可能です。この場合は追加料金発生しますが、約1週間で結果が出ます。

【Rapid FISH】とは13番、18番、21番、X及びY染色体の数の変化を迅速に検出するスクリーニング検査です。これらの染色体の数の変化は、出生前診断にて認められる染色体異常の約65〜70%を占めています。検査結果は確定ではありませんが、正診率は高く、確定診断である羊水染色体分析の結果を予測する事ができます。