妊娠初期に吐き気や嘔吐などの症状が出ることを「つわり」といいます。
≪つわりの時の食事・アドバイス≫ ① 食べたいときに食べられる物だけ食べる ② 水分は少しずつでも摂る ③ 冷たい物はのど越しがよく食べやすい ④ 酢やレモン果汁など酸味を使った料理は食べやすい ⑤ 胃が弱っているため、刺激のある物や油物は控える |
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子宮が大きくなると腸を圧迫するため、便秘になりやすくなります。
便秘になると痔やお腹が張りやすくなるため、注意が必要です。
≪便秘の時の食事・アドバイス≫
① 緑黄色野菜など、食物繊維が豊富な物(野菜、果物、豆類、芋類、海藻類、こんにゃく、きのこ、あまり精製されていない穀類など)をたっぷりとる
② 起床後すぐに、冷たい水か牛乳をコップに一杯飲む
③ 適度に体を動かし、生活リズムをつけ、自律神経が整うようにする
④ 食事で解消しない場合は、早めに医師に相談する
妊娠中は下肢のけいれんを訴える妊婦さんが多くいます。いわゆるこむら返りです。夜間寝ている間に起こりやすいと言われています。
足の筋肉の疲労や、栄養不足、リン酸の過剰摂取など様々な原因が重なって起こると言われています。
≪対策・アドバイス≫
① 疲労や緊張した姿勢の持続が足の神経に影響するため、長時間の歩行やかかとの高い靴を履くのを控える
② カルシウム、ビタミンD(乳製品、大豆製品、野菜や海藻類、きのこ類)を摂取する
③ リン酸を含んだ食品の過剰摂取を避ける(肉・ハムの加工品など)
④ 足を高く上げて寝る
⑤ 十分に睡眠をとる
妊娠すると体の重心が変わり上体を反るような姿勢になるため、腰痛を起こしやすくなります。
その他、妊娠に伴う体重増加や長時間立ちっぱなしである、同一姿勢をとっていることが多いと腰痛が起きやすくなります。
≪予防策・アドバイス≫
① 長時間の歩行は避ける
② 重心を分けるような立ち方や正しい姿勢を心がける、足を開いて立つ
③ 長時間同一の姿勢をとらない(時々、姿勢を変えたりストレッチをしたりする)
④ 横になるときはシムス体位をとる(クッションや抱き枕を使用するとよい)
⑤ 靴のヒールは3cmまでにする
⑥ 体重のコントロールを行う
⑦ 骨盤に良い座り方はあぐら、正座(親指は重ねない)
⑧ マタニティ整体を利用する
(一般的な整体院では、妊娠中の方はお断りしているところも多くあるため、マタニティ整体を行っているところを利用する。体調がすぐれないときやお腹が張る、出血しているときは控える。)
⑨ 骨盤ベルトを着用する
※取扱説明書をよくお読みいただき、着用してください。着用方法に関して不明な点がありましたら、妊婦健診の際にお伝えください。助産師より説明・アドバイスいたします。その際は骨盤ベルトを持参してください。